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心の穴は、空けておいたままでいいんだと
広がる空を見て思う

心に空虚感を抱えたまま生きるのは苦しい
その穴が大きければ大きいほど、重く苦しいものだから

その穴を埋めたくて

人を求め
刺激を求め
結果を求め
愛を求める

自分じゃどうにもならない原罪のようなもの
まるでこの穴を持つ自分を欠陥品であるかのように感じてた

この穴から吹く風が、冷たくて、怖くて、飲み込まれないように必死で逃げてきた。
でも、いつもここに帰ってくる

結局、何をしてみても、この空虚感にたどり着く。

「またか・・・」

その繰り返し

ならいっそ、この穴を抱えたまま生きてみたらどうだろう

埋めようとしなくていいのなら
やっぱり痛みはあるけれど
なんだか、これも悪くはないと思い始める

私は、胸に穴が空いたまんまで生きてみよう

ここに世界が通り抜けるのを、ただ感じてみよう

無防備なままの心を、世界に差し出すように生きてみよう

守ろうと必死だったけど
「空」なんだから
守る必要さえないんだ

ただただ世界が流れ込んでくるのを感じよう

ここで感じよう

私の空に、はっきりと意識を向けたとき

恐れてきた私の空に、西の空のような茜色が滲んだ。

 

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