せっかくきたインスピレーションも、
とっておくと義務に変わる。
そして、面倒くさいものと化し、
やらずに月日が流れる。
最初の純粋な衝動は行き場をなくして重くなり、
それをどこかへ追いやりたくて、忘れようとする。
ようやく忘れた頃に、他の誰かがやっているのを目にして、
「あの時やっておけば良かった」と、後悔する。
後悔の感情は居心地悪いものだから、
行動に移した誰かが失敗する姿を見て
「やらなくてよかった」と、
やらなかっとことを正解にして誤魔化すんだ。
だけど、その誰かは、その経験で何かしらのギフトを掴んで次に進んでいく。
その後姿は、もう私の位置からは見えない。
相も変わらず私はインスピレーションを、後回しにする癖がある。
それを無視しながら
義務に追われる日々を生きるのは、もう嫌だよ
なんて嘆いて悲劇のヒロインぶっている。
自分からのサインはちゃんときてるはずなのに。
「面倒くさい」と追いやった頭の中に
「悪目立ちしそう」と急いで隠した心の中に、
埋もれてる。
それが、霧の中を進む灯りになるのに、
灯すことをためらうのは、変化が怖いから。