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大晦日の郷愁

大晦日になると、
蕎麦屋を営む実家を思い出します。

子供の頃、
大晦日は店のメニューの中から、
なんでも好きなものを頼んでいいという
特別な日でした。

私は、毎年「鍋焼きうどん」を頼んでいました。

せっかく実家が蕎麦屋だというのに
年越しは『鍋焼きうどん』を貫いていました。

身内は、だれも突っ込まずに
笑って食べさせくれました。

そもそも、蕎麦を食べる所以は

「蕎麦のように、細く長く過ごせるように、
人間関係も細く長く位がちょうどいい」

と聞いて育ったものだけれど、

「人間関係、
太い方が面白そうなのになんでだろう」

と、うどんをすすりなが
考えていました。

今ならなんとなく理解できます。
でもやっぱり、太い人間関係を好む私です。

今年も大晦日。
きっと実家は大忙しです。
やっぱり実家のお蕎麦が食べたいなと
家の小さい鍋で年越し蕎麦を茹でながら思うのでした。

皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

 

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