清里にある萌木の村は、私が
「清里在住の作家になりた〜い!」という願望が芽生えた、とても大切な場所です。
今日もふらっと立ち寄ってみると、
新しく織りの体験ができる工房がオープンしていて一際目を引きました。
今日の太陽は最高ですね
これが、この工房のオーナーであるルイーズ・バーフォードさんと初めて交わした挨拶でした。
この素敵な一言で単純な私の心は開き、
綿花を栽培していること。
それを紡いで糸にして、草木染めするまではできた。
そのあと、布にする工程がまだできていないこと。
布にして、布ナプキンと下着を作りたいこと等を語り、熱心に自己紹介をしていた。
すると、まだ開店前だというのに、問答無用とばかりにお店に招き入れてくれて、そのまま機織りのレクチャーがスタートしたのです。
気になっていた織り機が数台目の前にあって、触りながら使用感を伺います。
そして、タテ糸の整形から始め、丸一日滞在して機織りをしました。
(結局その翌日も滞在し、気づけば丸2日もお店にいました)
無目的な行動のご褒美を受け取るみたいに、私は喜んで織りに没頭しました。
今朝起きたときは、今日こんな展開になるなんて想像してなかったでしょう?
ルイーズさんも見透かしたように笑っていました。
私は偶然は信じません
今日の敦子さんの心を織ります。考えずに好きな色を選んでください
私は糸くずという言葉が嫌いです。無駄な糸なんて一つもありませんから
失敗は大喜びです
ルイーズさんの言葉はどれも美しく、心が豊かに乗っている声がします。
映画「西の魔女が死んだ」に出てくる主人公まいのおばあちゃんのように、
それはそれは美しい心のこもった日本語が流れ出すのでした。
自分が大事に織った作品がどんな人の手に渡るか、その人の顔を見て販売することができるなんて。あーこんなにも幸せなことなんて。嬉しい。どうしよう。
前日オープンしたばかりのフレッシュなお店のエネルギーと、
ルイーズさんの織りとお店に対する愛情と健気な姿を後ろで見ながら1日を過ごします。
「物を作る時に込めた愛情は、受け手に伝わった時に成就するのだな」
と、ルイーズさんの背中を見ながら思っていました。
- 自分の名前で店を持つこと。
- 一人でもやること。
- 自分の商品に愛情を持つこと。
- 自分の手で売ること。
- 思いが伝わると感動が生まれること。
仕事をする上で大切な部分を、私は見せてもらえた気がします。
全てコットンで織った初めての織物。
二本どりにしたり、タテ糸の色を変えたり、色々実験をしながら
自分の糸で布を作るために、試行錯誤しています。
やっと織りの入り口に立ったのだと、
やってみて実感する、その世界の奥深さに、自分の拙さを痛感して凹むけれど
下手な初心者であることを自分に許すことで前に進んでいくと信じているから、この拙さを甘んじて受け入れようと思いました。
やりたいことまでの道のりはとても長く感じるけれど、また一歩、夢に近づいたはずと信じて。

手織り体験工房 Lou b.
(ルー・ビー)
【営業時間】10:00-17:00
【定休日】 火・水
【住所】北杜市高根町清里3545 萌木の村 オルゴール博物館前
【Instagram】@louburford
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