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病気になった種は、繋がない方がいい?

一昨年自家採取した和綿の種を、
去年蒔いたら病気が出て、全滅しました。

だけど手元にはまだたくさんの同じ種があります。

また病気が出るのが怖かったけど、今年も蒔いてみることにしました。

病気を持ってる種と分かっててまた蒔くなんて往生際が悪いかなとも思ったのですが、まだ生きてる気がしたのです。

種の可能性を見てみたくて、今年も蒔いては見たものの、やっぱり不安でした。

そして、環境活動家・無肥料栽培家である岡本よりたかさんに聞いてみたのです。

病気になった種は、
繋がない方いいですか?

すると、こう答えてくれました。

病気になった種こそ、繋いだ方がいい。
病気の種は嫌がられるけどね。

 

病気を超えて種を繋いだ植物は
その病気への耐性をつけたことになるから、強くなるんだよ

と。

泣いていいですか?
という心境で聞き入りました。

 

栽培の失敗や成功を
すごく近視眼的に見て結論付けてたことに気づいて力が抜けました。

同時に、植物の話だけど植物に限った話に聞こえなくて、
その優しい世界観に触れて胸がいっぱいになったのでした。

病気=悪・失敗
健康=良・成功

こんな狭い世界で
生命を測ってたし
栽培する自分の力量を評価してたんですね。

この話を聞いてからは、
病気が出ることが怖くなくなりました。

病気になってもいい。
生きる力があるなら、育てよう。
そして、種を繋ごう。

そう思えるようになったら、畑を見る目が優しくなった気がします。

これまでは、
病気や虫に目を光らせるような眼差しだったことにも気がついたのです。

そんな風に畑と向き合っていたら、
去年は全滅した和綿なのに

今年は同じ種が、花を咲かせて
美しさを撒き散らしてるんです。

成長は遅い子もいるけれど
病気は出ていません。

不思議なものです。

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