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益虫と害虫

綺麗事じゃない自然栽培

生態系のバランスが元々崩れている土地や
耕作放棄地で
無農薬だ、有機栽培だ言っても、
大抵歯が立たない。

雑草は抜かずに、虫も殺さずに

と言いたいところだけど
それでは、野菜は育たないのが現実です。

 

まぁ、雑草の生命力と繁殖力にいたく感動して
野草生活に移行してるくらいだけど
やっぱり、普通にお野菜食べたいじゃないか。

ということで、自給農エリアで、栽培している
ジャガイモを見にいくと、
元気に花を咲かせてました!

益虫と害虫

よくよく見ると、
テントウムシと、
テントウムシモドキがいる。
(名前からして悪意を感じるネーミングです)

方や益虫、方や害虫。
※人間都合の区別

テントウムシモドキの活動は凄まじく
ほっとくと、葉はみんなボロボロに、
収穫量はがくんと減ります。

テントウムシモドキの捕食者が出てくることは
まだなさそうだし、
逃すだけでは甘かったのは経験済み。

ここで、農薬を使わないとなると
残る手段は一つ。

手による駆除です。

そこで、自給農の講師
岡本よりたかさんに以前教わった方法を
今日初めて試すことに。

それは、
虫をあえてその場で潰して
残骸を残すという方法。

それによって、虫が仲間に出す危険信号で
仲間がくることを抑えることができるというもの。

はい、残酷です。

怖いし、可哀想だし、気持ち悪さもある。
でも、それが嫌なら
農薬撒くか、
黙って見過ごすかだ。

ゴールデンウィークの爽やかな晴れ空の下で
苦々しい決断を迫られていました。

やろう。

手を汚さずにきれいごとなど
言ってはいられぬ。

誰かの屠殺の上に、
グルメや美食があるように

それもひっくるめての
「いただく」ということなのだから
自分の畑の野菜くらい
自分で手は汚し、手を下そうと
腹を括ったのでした。

 

そして、恐る恐る
テントウムシモドキを指で潰した。

その感触が罪悪感を持って体に走る。
初めて人を斬った武士の心境と
言いたいところだが
大袈裟すぎるのでやめておこう。

何度か繰り返すうちに慣れてくる。
でも、心はざわついたまま。
農薬の楽さを痛感したのでした。

それでも農薬は使いたくないのは
土に溶け込ませたくないからだ。

その理想を貫くには、
綺麗事は言ってられないと知った
テントウムシモドキとの対峙でした。

 

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