枇杷の樹との出会い
その樹は「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」と称され、その葉は「無憂扇(むゆうせん)」と呼ばれるほど、古代から人々に薬として頼られてきた枇杷(びわ)の樹と、この度ご縁をいただきました。
※「大薬王樹」とは最高の薬木、「無憂扇」とは病気を治して憂いをなくす葉のこと。
大寒の日、葉がたくさん付いたままの折れた枝が、まるで差し出されるように畑に横たわっていたのです。
私はこれを「こぼれ種(実ったタネが自然に地面に落ちたもの)」の発芽と同様、植物の意思表示と捉えています。
かなりの老木でしたが、葉の艶は見事なものでした。
植物に詳しい知人に聞くと
びわは、老木であればあるほどいい。
大寒のびわの葉が最も効果が高いと昔から言われている
と教えてくれました。
言い伝えなのでエビデンスはありませんが、口伝や昔からの知恵に価値を置く私としては、もう十分すぎるほどの情報でした。
びわ婆さんの贈り物
樹齢さえ分からない老いた枇杷の木をまじまじと眺めていると
確かに、若ければいいってものじゃないですよね
と思わず口にしていました。
老いた木々、立ち枯れた植物にももちろん精霊は宿っていて、伝えたいエナジーがあって、生きて発してる。
受け取れるか否かはこちらの状態次第。
冬の落葉樹の剥き出しの枝の美しさや、立ち枯れた野草の鎮静作用なんてもう、若い木々には到底太刀打ちできない骨太な底力を醸し出しています。
木々の樹齢、四季ごとに変わる植物の違いを感じると、人の心の感度も磨かれるように思います。
そんなことを思いながら、いただいた枇杷とのご縁を結ぶため、暮らしに活かすべく手しごとに使わせていただきました。
枇杷の葉の効果効能
成分 | クエン酸、リンゴ酸、アミグダリン(ビタミンB17)、デキストリン、タンニン、サポニンなど |
効果効能 |
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暮らしの中での活かし方
「びわは捨てるところがない」と言われるほど、昔からさまざまな用途で活用されてきました。
今回は主に枇杷の葉の、肌トラブルへの対処法をメインにご紹介したいと思います。
飲用
びわの葉を煮だしてお茶として飲用。
やかんでお水から沸騰させて、弱火で5〜6分程煮出して飲みます。
塗布
<オイル・軟膏>
枇杷の葉の成分をオイルで抽出して、オイルや軟膏にすれば、家庭の常備薬に。
※動画公開予定。
<温灸・湿布>
・びわの葉を炙って患部に当てれば、枇杷の成分により炎症が抑えられ、細菌の増殖も抑制されるといいます。気管支が苦しい時にも同じ方法が使えます。
・煎じた液は、湿布などの外用薬として使用できます。
・びわの葉温灸。びわの葉の表面を肌に当て、その上にガーゼを敷いて、もぐさなどのお灸を焚く療法。
浴用
枇杷の葉を湯船に入れたり、ビオスチームや薬湯に使うと、あせもや湿疹、アトピーや炎症・肌トラブルの予防・改善、さらには気管支喘息にも効果があるといわれています。
枇杷の葉を煎じた液体を湯船に入れても効果的です。
umufarm での取扱い商品
- びわの葉パウダー(発売予定)
- 薬草オイル・軟膏作り講座(動画公開予定)
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