プロダクトデザイン

<和蝋燭③>素人の悪あがき

国の無形文化財を学ぶ

今作っている和ろうそくは、
ハゼという木の実からとれた
ハゼロウを、

和紙といぐさと、綿でできた灯芯に、
手で塗り重ねていきながら、
棒状に仕上げて作る

「生掛け蝋燭」という
国の無形文化財にも指定されている
和ろうそくです。

詳しいことは知らずに

マコモスミで和ろうそくを作りたい!

という好奇心と願望だけで飛び込んだので
やってみて早々に撃沈していました。

素人の悪あがき

そもそも、棒状にならないし、
練習すればするほど、
表面はツルツルになりすぎて
手塗り感がなくなってしまう。

なにより、
塗り重ねることで生まれる
和ろうそくの証でもある
底(断面)の年輪が、出ない。

素材完璧でも
作り手素人すぎたら
台無しだ・・・

と、凹みながらも手を動かし続け
試作100本目も間近になったところで
ようやく満足のいくものができました!

それが、こちらです。

底の年輪もわかるし
手で塗り重ねた表情が
表面にも現れ出したのです。

目指していたのは、
左官屋さんの塗る壁みたいに
のっぺらぼうにならない
手塗りの表情を出したかったのです。

それを出すために足掻きました。

技術が追いつかないなら
手間をかけてやる!

という、素人の悪あがきの結晶です。

職人技に食らいつく

その方法は、
マコモスミの配合を
微妙に変えた蝋を用意して
塗り重ねるたびに
蝋を変え、濃淡を付けたのです。

これによって、
同色よりも年輪が分かりやすくなる。

プロには必要のない手間ですが、
今の私には必要な工夫でした。

お陰で、やった分だけ
色の奥行きが出てくれました。

しかも、最初に付けた蝋が
手に残っているので
新たな色が混ざらないように
結局、両手で交互に塗るという
方法を編み出し
両手で塗れるようにもなりました。笑

必要なのは温故知新

こうした、古来からの製法に
素人発想の集大成で挑んでできた
和ろうそくです。

同じものは一つもできず、
これはもう、
個性と愛嬌ということにして
職人さんの凄さを思い知るのでした。

作り手に回ることで
さらにリスペクトが強くなるものですね。

その上で、今の自分だからこそ作れる
フォルム、表情、やり方が生まれることは
純粋に楽しいし、
感動ひとしおなのでございます。

 

マコモスミの和ろうそく
多分、巷にはまだない
超レア商品の誕生です!

 

実は、マコモスミの和ろうそくは
昨年末から、着想はあったのです。

その時に、どうしても
プレゼントでつけたい
オリジナルグッズのイメージも先にあって
それも同時進行で進めてました。

それが、5月末に完成するので
それが出来次第、
和ろうそくの販売開始したいと思っております。

オリジナルマッチ付き
和ろうそく販売開始

和ろうそく販売開始いたしました。
詳細は以下のボタンをクリックしてご覧ください。

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