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神が宿る霊草 マコモ
日本人が古代から、生活に、ご神事に役立ててきた真菰(マコモ)は、「神が宿る霊草」と呼ばれており、
『古事記』や『日本書紀』『万葉集』などにも記述が残る日本に所縁の深い植物です。
そんなマコモの魅力は、背景にある神話でも、神社仏閣の後ろ盾でもなく、
今この瞬間に現れる「葉音」に、集約されているように思います。
夏の終わり、収穫され、軒先で干されているマコモの葉は、風が吹くたびに大きくしなやかに揺れ、その姿はとても神々しく、
葉音はまるで、大きな幣(ぬさ:神社で祓いの時に用いる紙・麻などを切って垂らした神具のこと)の音を聴いているかのようです。
同じ空間にいるだけで心身ともに、
お祓いを受けたような「禊ぎ」の感覚を得られるのが、
マコモの魅力と言えるでしょう。
食さずとも、直接身につけずとも、存在だけで人に影響を与える霊力を宿す真菰が、
出雲大社を始めとする神社仏閣で「しめ縄」とされるのも、皇居での儀式で使われるのも、納得がいくというものです。
マコモをすり抜けた風までもが霊格を帯びるような不思議な力を宿す真菰。
このマコモを現代の生活の中でどう取り入れて、楽しんでいくかについてご紹介します。
マコモとのお付き合いの入り口として、ぜひお役立てください。
マコモの歴史
マコモは、弥生時代に稲作が日本に入ってくる以前から栽培されていた縄文の稲科植物で、その実は穀物として食されていました。
神話の中では、「スサノオ(須佐之男命)が最初に地上に植えた植物」とされるほど、日本と繋がりの深い植物なのです。
現代では、品種改良がすすみ、実はつかず、
代わりにマコモダケといって、茎の付け根にできる膨らんだ部分を食用することが一般的となりました。
また、その葉は、お茶として飲用でき、
その栄養の高さからスーパーフードとしての注目が高まっています。
マコモの効果効能
成分 | 食物繊維、葉酸、ビタミン、 カルシウム、鉄、ミネラル、 クロロフィル(葉緑素) |
効果効能 |
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暮らしの中での活かし方
お茶として飲む
マコモ葉を焙煎(炒る)して、お茶として飲用。
水出し、お湯だし、煮出し、どれもおすすめです。
マコモダケを食す
緑の皮を剥がして中の白い部分を食べます。
焼いても茹でても、揚げても美味しく、クセになる食感です。
天ぷら、お浸し、お味噌汁など。
薬湯
お風呂や薬草蒸しとして体内のデトックスに使用
神具として
しめ飾り、しめ縄など
生活の工芸品として
マコモダケから採れる黒穂菌を真菰墨(マコモズミ)と呼び、昔は、お歯黒、眉墨、顔料などに使用されていました。(当館でも、顔料としてのマコモズミを改良中です。)
まだまだ、マコモの面白さ、魅力を引き出して生活に使えるよう、
マコモと共に商品開発を楽しんでいきたいと思います!
お楽しみに。
umufarm での取扱い商品
- しめ飾り・マコモ冠
- まこも茶▶︎
- 工芸・生活用品▶︎
- まこも墨・まこもクレヨン▶︎
真菰のミニミニしめ飾り作り
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日本人の嗜み、教養の一つとして、暮らしに加えてみてはいかがでしょうか?
まこもを使って商品作りをしたいという方にもおすすめです。
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