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小豆の救出

今年初めて栽培した小豆は
収穫時にほとんどの鞘に、
黒い斑点があったり、穴が空いてたり、
虫の卵がびっしり付いてたりと
なかなか悲惨な光景でした。

それが気持ち悪くて、
全部引っこ抜いて、早々にコンポストに埋葬したのでした。

(その間、息子は畑の蛙と戯れて楽しそうだった)

いくつかは収穫したけれど
それは来年に種を繋ぐため。
食すまではいけないと思っていました。

一週間経った今日、
急に気になって畑に行き、

コンポストの中から鞘を拾い上げて
恐る恐る中を開けてみました。

最初は卵や病気が気持ち悪くて手袋をしていたのですが、
鞘の不気味な色とは裏腹に、
中からは、完璧な小豆が出てきたのです!

気づけば手袋を外して、
あれだけ気持ち悪かった卵を気にもせず、
素手で鞘を開け始めていました。

虫に食われてるのもあるし
小豆の代わりに違う子が丸まって寝ていたり、
卵がびっしりついてるのもあります。

でも、虫は全部食べないんですね!
ちゃんの半分以上残してくれているのです。

卵は指で払い落とせばいいだけです。
そうすると、必ず一つの鞘から
状態のいい小豆が3.4つとれるのでした。

綺麗な鞘を求めてたから
失敗したと思ってたけど

虫がついたって、
卵産みつけられたって、
病気になったって、大丈夫なんですよね。

いつもいつも、これを畑で教わります。
感動で、畑でひとりウルウルしてました。

失敗したと思ってたんです。
でも、全然失敗じゃなかったんです。

想像したものと違う外見でも、
少し気持ち悪くても、それこじ開ける勇気。

これが私に足りてないだけだったのに、
小豆のせいにしてたんです。

失敗と決めつけてごめんなさい。
懺悔しながら、気づけば
コンポストに頭を突っ込むように、
小豆の救出に夢中になっていました。

 

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